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Tweetvite :: 第1.9.2回 チキチキ ライセンスって何ですか?
当日のtwitterまとめ
Togetter - 「java-ja 第1.9.2回 チキチキ ライセンスって何ですか?」
2010年9月15日に開催された「java-ja 第1.9.2回 チキチキ ライセンスって何ですか?」に行ってきました。
会場はGREEさん。
すごい広々とした空間でめちゃめちゃ綺麗でした!!
本題
可知豊さんが前に立ちスライドを交えて発表を行い、気になることがあればその都度ディスカッションするというスタイルで進んでいきました。
当日可知さんが発表されたスライドはこちらです。
http://www.catch.jp/blog2a/?p=2124
ちょうどライセンスについて色々調べたりしてたので興味津々で参加したのですが、衝撃を受けたのが「世の中のエンジニアは想像以上にライセンスについて考えている。」ということでした。(個人的な感想です。)
今までの私のイメージだとライセンスについて考える人はほんの一部の人なんだろうという感じだったのですが(とゆーか私自身はそこまで真剣にライセンスについて考えたことがなかった)、今回参加してOSSに少しでも触れている以上ライセンスについて考えることは必須であると思うようになりました。(個人的な感想です。)
いや、OSSじゃなくとも当然考えるべきなんだとは思います。
windowsの使用許諾でさえまじまじと読んだことなんてなかったですし。
(XPの場合:エクスプローラー開く→上のバーのヘルプ→バージョン情報→使用許諾契約書 で見ることができます。)
オープンソース
なんとなく「オープンソースだったら○○してもいいよね」って考えはすごく危険だとも認識。
利用するOSSにどういったライセンスが適用されているか確認すべし。
さまざまなライセンスとそれらについての解説 - GNU プロジェクト - フリーソフトウェア財団 (FSF)
BSDLとGPL
すごい適当な言い方をしてしまうとBSDLはゆるいライセンス、GPLは多少制約のあるライセンスだと思ってます。(個人的な見解です。)
どちらにもメリット・デメリットはもちろんあって場合によってどっちを選択するか、はたまた別のライセンスを選択するかを決めるでしょう。
ただ、自分の書いたコードの扱いに対する考えの違いは当然個々人で異なるので"積極的に"どちらのライセンスを適用するかで会場でも意見が別れていました。
@ryushiさんは自分が書いたコードは排泄物のようなものであるので、BSDLで十分という意見。
一方@hyoshiokaさんは自分が書いた大事なコードなんだからGPLをつけようよという意見。
(私の捉え方に間違いがあったらすいませんm(_ _)m)
私の意見としてはどちらかというとBSDL側かなという感じです。
まともにライセンスについて考えたことのなかった私の"今の"考えなので、もしかしたら数年経てば考えが変わるかもしれませんし、そのままの考えかもしれません。
「うぉーーすげーもんつくってもたーー!!」ってなるとGPLという気もしますが、日常的に書くレベルの自分のコードでGPLを適用するということはあまり実感がないというのも私が上記の考えに至った理由かもしれません。
Artisticライセンス
いきなり出てきましたArtisticライセンス。
今回はあまり触れられなかったライセンスですが、このライセンスについて悩んでたのが私がライセンスについて考えるきっかけでした。
つい最近ですけど。
何で悩んでたかというと、
「PerlのソースいじってみたいんだけどArtisticライセンスよくわかんねーよ」
というものです。
PerlはArtisticライセンスとGPLのデュアルライセンスなのでどちらを選択してもいいようなのですが、さっと調べてわかりやすい日本語訳の出てきたArtisticライセンスを読んでいたのです。(短絡的な理由ですいません。。。)
原文
http://dev.perl.org/licenses/artistic.html
日本語版
http://www.opensource.jp/artistic/ja/Artistic-ja.html
理解しきれていない点を抜粋しています。
原文 3. You may otherwise modify your copy of this Package in any way, provided that you insert a prominent notice in each changed file stating how and when you changed that file, and provided that you do at least ONE of the following: a) place your modifications in the Public Domain or otherwise make them Freely Available, such as by posting said modifications to Usenet or an equivalent medium, or placing the modifications on a major archive site such as uunet.uu.net, or by allowing the Copyright Holder to include your modifications in the Standard Version of the Package. b) use the modified Package only within your corporation or organization. c) rename any non-standard executables so the names do not conflict with standard executables, which must also be provided, and provide a separate manual page for each non-standard executable that clearly documents how it differs from the Standard Version. d) make other distribution arrangements with the Copyright Holder.
日本語訳 3. あなたはそれ以外の方法でこの「パッケージ」をどのように改変してもよいです、もし、あなたが改変したファイルのそれぞれにいつどのようにそのファイルを改変したかを述べる記述を明りょうに書き加え、かつあなたが次のうちすくなくともひとつを行うならば。 a) 改変したものに対する著作権を放棄するか、またはUsenetもしくはそれと同等のメディアに改変したものを投稿する、uunet.uu.net等の主要なアーカイブサイトに改変したものを置く、改変したものをその「パッケージ」の「標準版」に含めることを「著作権所有者」に許可するなどして、改変したものを「自由に利用できる」ようにする。 b) 改変した「パッケージ」をあなたの会社または団体内だけで使う。 c) 標準版でない実行ファイルに別の名前をつけて標準版の実行ファイルと名前が重複しないようにし、標準版の実行ファイルも用意し、標準版とどこが異なるのかを明りょうに記したマニュアルを標準版でない実行ファイルのそれぞれに元のマニュアルとは別に用意する。 d) 「著作権所有者」と配布に関する別の取り決めをする。
パッケージ内の1ファイルを改変し(標準版とかけ離れた変更とする)、変更箇所をファイル内に明記したとして以下のケースが問題ないかについて考えてみます。
1.改変したものに対する著作権を放棄するのでgithubなどに上げてもよいかどうか。(aの条件)
著作権を放棄という時点で条件を満たしてると思うのですが、改変して著作権を放棄したもの(責任も持たないよって言ってるもの)を公開しても問題ないのでしょうか。
個人的には問題が無いとは思うのですがよくわからないです。。。
次にライセンス自体は改変するという視点で書かれていますが、公開するという視点で見た場合どうなるのでしょう。
aの条件から公開だけを抜き出して考えた場合、変更点を明記and公開する=okということであれば、公開したいという目的が先にきていた場合変更点を明記さえしておけばいいのでしょうか。
また別の問題ですがgithubは主要なアーカイブサイトに含まれるのかどうか。
うーむ。。。
2.改変したものを公開せず自分だけで使う。ただし公の場で「これ改変して遊んでるんだけど」という発言をしても問題ないか。(bの条件)
改変したものを会社または団体内だけで使う場合は完全にクローズドにすべきなのかどうかということです。
またまた個人的な感覚ですが、「俺、○○の作ったこれを色々改変してるんだけどどう改変してるかは教えないよ。」という場合、「教えないなら言わないで。気になる。。。」と感じてしまいます。
ArtisticLicenseはこれを許容してるのでしょうか。
利用がクローズドであればそれに関わる発言などはオープンでも問題ないのでしょうか。
むむむ。。。。
あと1ファイルのみ改変しそれを公開する場合、もしくはパッチを公開する場合はどうなるのだろう?
ライセンスって難しい。。。。
おわりに
今回この集まりに参加できてとても有意義でした。
何よりライセンスに対する意識が全然変わった!
人見知りが激しいのでほとんど挨拶はできませんでしたが、すごく楽しいイベントを企画・運営してくれたjava-jaの方々(起案者は@t_wadaさんだと伺いました)、長時間ライセンスについてお話してくれた可知さん、会場をお貸しいただいたGREEさん、参加者の方々、皆さんありがとうございました!!
うん、俺もjava-jaだよ^ー^